動物病院の先生におすすめされたのに、巷の評判が悪いのはなぜ!?
日本ヒルズ・コルゲート株式会社から出ている『サイエンスダイエット』シリーズは、とても有名なドッグフードです。
サイエンスダイエットシリーズには、大きくわけて3種類があります。
- サイエンスダイエット
- ヒルズのサイエンスダイエット〈プロ〉
- サイエンスダイエット~プリスクリプション・ダイエット~
ペットショップやホームセンターでよく見るのは、ごくごく普通の『サイエンスダイエット』です。
少し大きめの売り場があるところだと、『ヒルズのサイエンスダイエット<プロ>』も並んでいるのも見かけます。

先日ペットショップに行った時に、他のお客さんが店員さんにこんなことを聞いていました
「サイエンスダイエットって良いんですか?」
店員さん、なんて答えたと思いますか?
「うーん。<プロ>の方なら・・・・(ー_ー;)」
もくじ
なぜ、サイエンスダイエットは評判が良くないの?
サイエンスダイエットは有名なドッグフードですが、実際の評判は、あまりよくありません。
ごくごく普通のサイエンスダイエットは、1.5kgで2,000円弱のため、決して激安ドッグフードではないですよね。
『ヒルズのサイエンスダイエット<プロ>』になると、ネット販売のプレミアムドッグフードよりも高級になることもあります。
それなのに、どうして評判があまり良くないのでしょうか?
それは、価格の安い方のごく普通の『サイエンスダイエット』がメジャーで、そちらのフードの成分に問題があるからだと考えます。
『サイエンスダイエット』はこの会社を代表するドッグフード
こちらのごく普通の『サイエンスダイエット』は、ヒルズから出ているドッグフードの中で一番メジャーで、この会社を代表するドッグフードです。

実はくーがまだパピーだった頃、動物病院の先生にすすめられて1度だけ食べさせたことがあります。
あまりに食いつきが悪かったので、お蔵入りになりましたが・・・
トイプードルが食べる場合を考えて、小型犬(アダルト)の原材料を見ていきたいと思います。
■サイエンスダイエット アダルト小型犬用成犬用 1歳〜6歳
・トリ肉(チキン、ターキー)
・トウモロコシ()
・小麦()
・米
・動物性油脂()
・トリ肉エキス
・植物性油脂
・亜麻仁
・ポークエキス
・トマト
・柑橘類
・ブドウ
・ホウレンソウ
・ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)
・ビタミン類(A、B1、 B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、 ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)
・アミノ酸類(タウリン)
・酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
引用:http://www.hills.co.jp/product/dogfood/sdd050.shtml
※()・・悪いとまではいえないが、あまり好ましくないもの
※()・・好ましくないもの
原材料を見ると、主原料がトリ肉で動物性タンパク質になっているため、穀物メインの安価なフードよりはよいです。
しかし赤字で書いてある原材料については、好ましくありません。
まずトウモロコシ・小麦・米は穀物です。
穀物を使用していたとしても良質な穀物であればOKとしていますが、トウモロコシと小麦はアレルギーになる可能性が高いため避けたほうがいいですね。
安価なドッグフードでは、カサ増し要因としてトウモロコシや小麦が使われています。
「動物性油脂」「植物性油脂」と書いてあるのも、何の油を使用しているか分かりません。
特に動物性油脂は、何種類かの動物の脂が混ざっていると考えられます。
というのも混ぜていないドッグフードであれば、こちらのドッグフードのように「鶏脂」「サーモンオイル」といった書き方になるからです。
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もっというと鶏肉エキス、ポークエキスといった”○○エキス”というのも、本当は詳細がわからないため避けたいです。
(しかし、部位などは分からないものの「鶏肉」「ポーク」と種類が書いてあったため()は付けませんでした。)
しかし幸い犬の健康を害するような添加物などは入っていませんので、この中間価格帯なりのドッグフードとも言えますね。
『サイエンス・ダイエット〈プロ〉』は本当にプレミアムフード?
『ヒルズのサイエンス・ダイエット〈プロ〉』シリーズは、高級な位置付けのドッグフードです。
サイエンスダイエットとくらべて高額になりますし、こちらに書いたおすすめのフードとくらべても高額になります。
では、『ヒルズのサイエンス・ダイエット<プロ>』の原材料を見ていきたいと思います。
■ヒルズのサイエンス・ダイエット <プロ> <犬用> 健康ガード 活力 小粒 1~6歳
・チキン
・小麦()
・大麦
・マイロ
・トウモロコシ()
・コーングルテン()
・動物性油脂()
・チキンエキス
・ビートパルプ()
・植物性油脂
・亜麻仁
・オート麦ファイバー
・リンゴ
・ブロッコリー
・ニンジン
・クランベリー
・エンドウマメ
・ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)
・乳酸
・ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)
・アミノ酸類(タウリン)
・酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
引用:https://www.hills.co.jp/dog-food/sd-canine-adult-advanced-fitness-small-bites-dry
普通のサイエンスダイエットと比べると、主原料がトリ肉(チキン、ターキー)からチキンのみになりました。
通常ドッグフードは、上位3つの原材料が主原料となっています。
普通のサイエンスダイエットはこの上位3つにトウモロコシと小麦が入っていましたが、プロはトウモロコシが下の方に移動したため、トウモロコシの含有量は普通のサイエンスダイエットより少なくなったと考えて良いです。
そのためサイエンスダイエットよりは若干よくなっていますが、この金額帯のドッグフードの原材料としては正直微妙です。

<プロ>の値段を払うなら、私なら素直に他のフードにしますね
というのも、サイエンスダイエットで書いたNG食材は入っていますし、トウモロコシ・小麦も使用されています。
カサ増し要因のビートパルプも入っています。
ただ、サイエンスダイエットには入ってなかった「マイロ」が入っています。
マイロはモロコシの1種なので穀物ですが、サイエンスダイエットよりは良質な穀物を意識しているのが分かります。
りんご・ブロッコリー・にんじんなどのお野菜やフルーツが少し入っているのは良いと思います。

飼い主さんの好みにもよりますが、私は野菜や果物など、天然の材料をたくさん使っているドッグフードの方が好きです
普通のサイエンスダイエット、サイエンスダイエット<プロ>ともに、ホームセンターやペットショップなどで手に入りやすいドッグフードです。
『サイエンスダイエット~プリスクリプション・ダイエット~』
『サイエンスダイエット~プリスクリプション・ダイエット~』は、特別療法食です。
病気のワンちゃんの治療の為のドッグフードなので、獣医師さんに見てもらってから食べるようにしましょう。
動物病院で取り扱っています。
特別療法食を作っているドッグフードメーカーは、あまりありません。
その為ヒルズのドッグフードは動物病院にとっては使いやすく、おすすめされるケースが多いのでしょう。
「サイエンスダイエット」の評判
うちのくーは、以前ちょっとだけサイエンスダイエットを食べたことがあるのですが、あまりに食いつきが悪かったため、すぐに止めてしまいました。
私の知り合いワンコのコーギーちゃんが、ちょうどサイエンスダイエットを食べている子だったので、サイエンスダイエットにした経緯を聞いてみました。
「1歳になった時、避妊手術をしたんです。
その時、「避妊手術の影響で、必ず太るから食事を替えなさい」と獣医さんから言われました。
で、おすすめされたのがサイエンスダイエット。
サイエンスダイエットにしてからは体重増加は見られなかったんだけど、物足りないみたいです。
なので肥満にならない程度に、トッピングなどをして調節しています」
サイエンスダイエットは、食いつきが良いという話はあまり聞きません。

うちのくーは、全然食べてくれませんでしたね・・・
サイエンスダイエットは、ホームセンターなどで買えるドッグフードの中では安くも高くもなく、中間的な価格帯です。
なので比較的買いやすい価格帯のドッグフードなんですよね。
それに激安ドッグフードではないので「きっと良質なドッグフードなんだろう」と思ってしまいますが、実際に原材料を確認すると「それほどでもない」ということが分かりました。
うちはたまたまくーが食べなかったからそれ以降は買ってませんが、正直微妙なドッグフードです。
当サイトおすすめ!グレインフリードッグフードを2019年ver.に更新しました
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【必見】国産グレインフリーのドッグフードランキング
「カナガンをベースフードにすべし!」 くーと二人三脚で、4年弱の間ドッグフードの検証を すすめてきました。 その中で、「で、結局どのグレインフリーがいいの?ヽ(;´Д`)ノ」と、 ワケが分からなくなって途方にくれたこともありました。で、2018年現在、達した1つの結論はこちらです。家族の一員だからこそ、真剣にワンちゃんの食について考えています。
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「サイエンスダイエット」管理人のおすすめ度☆*・゜
3.0 / 5点

この点数をつけた理由
プラス評価・・・ホームセンターなどで手に入りやすい
マイナス評価・・NG成分がたくさん使われている・この価格を出すのであれば他のドッグフードで良いものがある
*1袋あたりのコスト・・・1,818円/1.5kg(サイエンスダイエット)・1,150円/600g(プロ)
※お値段は販売店によって異なります
*1袋をたべきる期間・・・21日(サイエンスダイエット)・8日(プロ)
※1回35gを朝晩2回あげる計算
*1日あたりのコスト・・・86円(サイエンスダイエット)・143円(プロ)